「景観を壊すから埋め立てをしてはらない」と歴史的な判決が下された鞆の浦裁判。歴史的な文化財や受け継がれてきた景観を法的に認める大きな転換点として、多くの人に勇気と希望を与えてくれました。
一方、東京は戦災と相次ぐ開発で破壊が続いたとはいえ、江戸の時代から数々の歴史的文化財が存在していますが、それは大切にされているのでしょうか。
実はこの不況のただ中でも、開発の危機にさらされて明日をも知れない状態に置かれている文化財が数多くあるのです。
今回は都心に点在する文化財の魅力を見ながら、守られていない実態をご覧いただきながら、文化財を残す為に何が必要なのかについていっしょに考えるツアーを企画しました。今回のツアーでは年に数回しか一般に公開されない銅(あかがね)御殿の内部も特別にご覧いただけます。ぜひ、ご参加ください。
日時 3月6日(土)10時集合(雨天決行)
集合場所 JR飯田橋駅西口
参加費2000円(昼食別)
定員に達したため申し込みは締め切りました。ありがとうございました。
メールでお問い合わせ
tokyo@machi-kaeru.com
電話でお問い合わせ (03) 5215 5516
★ カナルカフェで外堀の景色を楽しみながらのランチを用意しています。1500円〜
※順番、見学ポイントなどが、天候や交通状況などで予告無く変更になる場合があります。
1、牛込見附(飯田橋駅付近)
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飯田橋駅西口の牛込橋は、牛込〔新宿区〕から江戸城へ上がる牛込門があった。現在も「牛込見附」として幕府の強大な権力を感じる巨大な枡型石垣が左右に残り、史跡『江戸城外堀跡』の中でも重要な文化財と評価されている。ところが再開発計画で、駅広場を拡張するためこの石垣周囲を人工地盤で覆う計画が進んでいる。
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昼食カナルカフェ
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外堀の眺望が楽しめます。
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2万世橋駅舎、岩崎邸レンガ積み、ニコライ堂など(お茶の水、神田ほか)
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万世橋に残るかつて始発駅として作られた駅舎。旧岩崎邸の積まれたレンガが忘れられたように放置されているビルの谷間のスペース。周りをほとんど高い建物で囲まれようとしているニコライ堂。など
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3銅御殿(湯立坂・文京区)
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文京区の銅御殿(旧磯野家住宅)は、大正元年竣工の近代和風の最高峰といえる国指定重要文化財で、湯立坂(ゆたてざか)という江戸以来の文化財が多く残る歴史的な地域の重要な建造物。ところが隣に高さ約40メートルのマンションの建設が始まり、工事の振動との因果関係が疑われる壁の損傷が確認されるなど、デリケートな文化財にとって待ったなしの状態だ。
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4小石川後楽園庭園(文京区)
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眺望を考えて設計された回遊式泉水庭園は東京都景観計画で良好な景観誘導をする特別な地区に指定されているにもわらず、眺望を阻害する高層ビルの建設が次々と認められ、しかも巨額の税金が投入されているケースもある。文化や環境や景観はすべてお金と引き換えに陽のあたらない場所に追いやられている。
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5重要文化財東大赤門(文京区)
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東大本郷キャンパス周辺の本郷通り沿いの町並みは、これまで12~13階に押さえられてきた。しかし、地域の協定を無視した19階の建築計画が出現、地元で45mの高度地区指定を区に働きかけているが区の動きは鈍い。都条例では都指定文化財の周囲100m以内の建物は圧迫感を与えないよう規制されているが赤門は国指定のため対象外だという。本来の目的が達成できない制度はだれのためのものなのか?
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6浅草寺(台東区)
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町のシンボルである浅草寺と五重塔の景観を守るために、地域全体が高さに一定の歯止めをかけ、浅草寺も修景に積極的に動いてる。また区のマスタープランでも中低層建物のエリアに指定されているのにもかかわらず100メートル超のマンション計画が許可されてしまた。都市の将来像を描くはずの都市マスタープランが無視されるのなら、住民は何をよりどころに暮らしを描いていけば良いのか?
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7明石小学校
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関東大震災後の復興事業の一環として建てられた小学校のひとつ。震災後の東京を素晴らしい都市にしようとする気持ちと子供達への愛情にあふれた建築として高く評価されている。耐震強度も十分にあり、建て替える意味が問われている。
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8大丸有(東京駅)
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容積率の移転、郵政民営化、再開発特別法、さまざまな制度の利用と経済状況で東京の歴史を語る建物たちはほとんどが元の姿を消すか、レプリカで一部が残されているだけになった。「トキの焼き鳥」発言で話題になった東京中央郵便局も解体が進んでいる。
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